【ジャンプ個人・ラージヒル】(TBS)

 なんで一時間以上も待たされるんだ。あやうく食事をとりそこなう所であった。それにしても、スタジオというか、TBSでのやりとりは最低だったな。喋りがどうしようもない安倍なつみ、聞き苦しいその隣の男(テレ朝の真中瞳ほどではないが)、現地から石橋貴明が出てきたときはプロ野球オールスターの悪夢を思い出したぞ(結局後で出番はなかったわけだが)。試合に入ると長坂アナだったので、ずっとフジ感覚だったが。
 で、肝心の試合の方だが、日本勢は船木が一本目に見せ場を作った以外は、いまいち。しかし試合の方はかなり盛り上がった。一本目でノーマルヒル金のアマン(スイス)とハンナバルト(ドイツ)が同点トップ。注目の二本目は、一本目3位のマリシュ(ポーランド)がトップを確保した状態で二人の出番に。ここで順序が大きくものをいう。先に飛んだアマンが133mの大ジャンプで圧倒的トップに立つと、ハンナバルトにプレッシャーがかかる。大きく飛ばなくては、の意識が強かったのか、ハンナバルトは着地後まさかの転倒。結果として4位に落ちメダルさえも逃すという波乱。勝負のあやというものは紙一重だと思った。アマンはノーマルヒルラージヒルの二冠である。
 さて、ジャンプ残るは団体だが、それを占う意味で、今回の1回目のポイントの4人合計で順位をつけてみた。
ドイツ 511.5点
オーストリア 487.0点
スロベニア 480.1点
フィンランド 467.1点
スイス 463.1点
日本 449.9点
ポーランド 438点
ノルウェー 427.6点
 個人ラージヒルでメダルは逃したが、ドイツ勢はみな高いポイントを稼いでいる。一方ビドヘルツルがスランプにはまっているオーストリア個人戦に出てこなかったゴルトベルガーの調子は? 3位のスロベニアは大健闘。完全なV字じゃなくて、逆ハの字型が特徴的だったが、安定した成績を残せるか、台風の目。3強からこぼれ落ちたフィンランドは、ハウタマキの銅メダルで波に乗れるか。アホネンも悪くない。スイスは個人チャンプ・アマンとキュッテルがポイントを稼いだが、団体では? 同じことはマリシュ率いるポーランドにも言える。日本はこのままではメダルが目標といった状態。なぜか団体だと調子が上がるというオカルトに期待?