【ショートトラック男子1500m】(TBS)

 予選、またも寺尾が失格。どこが失格なのかが分からない。そのあたりの説明がしっかりなされないから見てるほうとしてはすっきりしない。単独転倒でどうせ決勝進出がなかったから、抗議する意味もないが…(失格にする意味も感じられないけど)。
 1000mで時の人となったオーストラリアのブラッドバリーがB決勝に出場。予選では最終コーナーで転倒しながら3位通過という相変わらずネタ含みのレースだったが、B決勝では後方待機ではなく必死で前をうかがった結果4位。
 そして相変わらずのドタバタだった決勝。トップでゴールしたキムが進路妨害でまさかの失格。本人も思わず国旗を投げ捨ててしまうほどの怒りをあらわにしていた。アポロの大げさじゃないかというようなアピールにやられてしまったか。決勝でトップの選手が失格というのも衝撃的な事件である。
 まだショートトラック競技は全部終わっていないが、なんとも審判に不信感のたまる大会である。見た目で勝敗が決まるのが面白さのショートトラックで、これほど判定によって結果が左右されていると、見ているほうも興ざめである。しかもその判定の基準や詳細がはっきりしてないことがそれに輪をかけている。日韓の選手・観戦者のみならず、ほとんどの人が「分かりにくい」と感じたのではないだろうか。フィギュアのような採点競技のみならず、ショートトラックのような競争においてこれだけ判定にかき回されると、競技自体の意義にも疑問が生まれてくる。