野球見るにはちと寒い

プロ野球オープン戦 横浜ベイスターズ西武ライオンズ横浜スタジアム
昨年夏の観戦"関東ツアー"で行き逃していた横浜スタジアム。就職活動で東京に行ったついでに試合観戦することにする。横浜の中華街を海側から抜けるとすぐそこにスタジアムが出現。前週のGS神戸(公称6000人、たぶんもっと少ない)の感覚でいたら、開門すぐ後、なんと長い行列が出来ていた。オープン戦で内野自由席2200円は高いと思うのだが(GSは内外野どこでも1000円、500円のフードチケットつき)、横浜って地元では結構人気があるのだと実感する。普段関西にいると気づかないことである。

 太陽も出てぽかぽか陽気の中、外野自由席レフト側に入る。外野席は西武ドームなどと同様左右の行き来が出来ない。球場の上にビルが見えるのも都会型球場ならではで、いつものGS神戸とは違う点である。座席は一面オレンジ色、ベイスターズカラーの青にすればいいのに…と思ったが、それだと神宮のようになりそうである。オレンジ色というのは色あせやすい色なので、取り替えたばかりの座席があるとそこが一目でわかる。試合前には横浜の新メンバー紹介。森繁和辻発彦両コーチには西武側応援団も複雑そう。ターマンは相変わらず短パン風のいでたち。

 西武は両外国人が外れ、日本人によるベストメンバー的構成。ピッチャーは先発左腕として期待のかかる三井。横浜は鈴木尚、佐伯あたりが外れる。

 1回表、1アウトからファーストゴロ、捕った石井浩がベースに走るのが遅くてセーフ。ちょっと心配な感じである。しかし大友、鈴木健をきってとる。その裏、三井は三者凡退の立ち上がり。2回表、垣内がレフトポール際にライナーで放り込んで西武が1点先制。その裏、横浜は2安打するも無得点。元BWの小川が二塁打を打ったときはよほど喜ぼうかと思ったが、一応西武側スタンドなので控えておいた。それにしても、一塁側はよくお客さんが入っている。内野自由席はほぼ満杯で立ち見の姿も。外野も結構な人数が入っている。

 3回表、1アウトから松井稼頭央が目の前の金網を直撃するツーベース。小関も三塁線を抜いて1点。大友三振で鈴木健の打席、金城が目測を誤り前進した後ろに打球が落ちる。小関が還ってさらに1点を追加。3−0。裏の横浜の攻撃、石井琢のファーストゴロを鈴木がはじき赤田が悪送球。中根のタイムリーで1点返す。中根の打席に入るときの音楽が「マッチョマ〜ン」と連呼しているのだが、中根ってそういうキャラなんだろうか。

 4回は両チーム無得点。西武はノーアウト1,2塁からスリーバント失敗を含む3連続三振、一方横浜は三者凡退。5回から石井浩郎→種田に交代しセカンドへ。小川がファーストに入る。裏に金城のタイムリーで1点返すも、6回表、また中根が打球の目測を誤り転倒、1点返される。4−2。

 6回裏、1アウト2塁から投手が三井→青木にチェンジ。久しぶりに見た、リリーフカー。リリーフカーの運転手ってそれ以外のときは何をしてるんだろう? その青木、小川と代打の佐伯にタイムリーヒットを浴びて4−4の同点に追いつかれる。小川のタイムリーのときは、僕のウインドブレーカーの左胸のブルーウェーブの文字をアピールしたくなる。

 7回は代わったYB森中と青木がともに0に抑え、投手戦になるかと思われた。しかし8回表に出てきた中野渡が大乱調。三連続四死球で満塁から古屋に2点タイムリーを打たれる。その後は三振、三振、ファーストゴロで切り抜け、一人相撲終了。一方8回裏は代わった水尾が三者凡退にとる。このころには日もかげり風も出て来て非常に寒い、経過をメモする手もかじかみ、早く終わってくれという気にもなってくる。

 その思いを裏切るかのように、最終回にマウンドに上がったグスマン。球は140キロ台後半でなかなか速いが、小関に四球。初球盗塁され、佐藤友亮のピッチャーゴロの送球が逸れて1、3塁。バッター上田の初球、佐藤も盗塁。上田ショートフライの後、清水がゴロで三遊間を抜いて1点。代打・高木浩之の2球目に清水も盗塁。なんと3連続盗塁を許す、不安溢れるグスマン。森監督も頭が痛いだろう。高木のタイムリー、古屋の内野ゴロで2点加え、9−4と試合を決める。最後は西武・竹下がしめてゲームセット。

 春先の観戦は気候が気まぐれ。開幕してからすぐも皆さん、防寒具を忘れないようにしましょう。