福岡再訪  プロ野球 福岡ダイエーホークス−オリックスブルーウェーブ(福岡ドーム)

 実に5年ぶりの福岡ドーム。思えば5年前、初めてブルーウェーブの試合を生観戦したのはこの福岡ドームだった。あの日の先発はたしかフレーザーだった。同点でむかえた延長12回裏、ブルーウェーブの勝ちがなくなったその時、井口の打球がスタンドに入りダイエーのサヨナラ勝ち。球場全体が大騒ぎの中、早々に球場を去ったあの悔しさを忘れない。いまだに井口は嫌いな選手の筆頭である。そんな福岡ドームのチケットがあると実家から連絡があり、東京からわざわざやってきたのりを氏と二人で観戦に行ってきた。

 西鉄の駅に着くと、直行バスの看板を持った職員の人が。試合日は次々と直行バスを運行しているようである。高速を一区間使って福岡ドームに到着。お盆休みの最後となる休日ということでなかなかの人手である。しかし中に入ってみると、超満員というわけでもなく、やはり西武がトップを走っているという状況も関係しているのだろうか。


オリックス 福岡ダイエー
7 早川 8 柴原
4 大島 9 村松
8 谷 7 バルデス
5 シェルドン 5 小久保
D 副島 3 松中
セギノール D 大道
9 相川 2 城島
2 日高 4 井口
6 塩崎 6 鳥越
P 相木 P 田之上

 両チームの先発は、ブルーウェーブの天敵・田之上と、2試合連続完封で話題になった相木である。前回相木がKOされてることを考えるとブルーウェーブに分が悪いが…。1回表、田之上がいきなり先頭の早川に死球。ここでスチールでも見せてくれると面白いのだが、大方の予想通り犠牲バントで1死2塁、唯一頼りになる谷がセンター前ヒット。ここで早川が帰れずもうがっかり。だって予想通りシェルドン・副島が凡退してしまうんだからなあ。対する相木は2死満塁のピンチを招くもなんとかしのいで0−0スタート。

 試合が動いたのは早くも2回裏。井口の次に苦手な城島にホームランを打たれると、バルデスにも一発を浴びて一気にホークスが4点先制。一方ブルーウェーブ打線は谷以外の打者が田之上に抑え込まれる。4回は先頭の谷が二塁打も後が続かず。6回もランナー早川を置いて谷が猛打賞となるヒットを打つも、またもシェルドン・副島が凡退で無得点。なんとも歯痒い。一方でダイエーは4回に連続タイムリーで加点、代わった川越からも点を取りはやくも7−0と一方的試合。

 退屈したので5回頃からレフトスタンドに移動してみる(書き忘れたが、席は一塁側内野席である)。福岡の応援団は熱い!という噂を聞いていたが、特にそういった雰囲気は感じられず、なんか普通だった。もっともすでに大きくリードを許していたので全体が盛り下がっていたのかもしれないが。応援団といえば、ダイエー側も思っていたほどではなかった。確かに人数自体は多いが、なんか一体感がないというか。こちらも優勝争いがキツイ状況なのが影響しているのかも。しかし、7回裏のジェット風船の数は凄かった。僕はジェット風船自体、全面的に反対派なのだけど(終わった後みすぼらしいし、7回表からピーピーうるさいし…)とりあえず迫力だけはある。

 試合は、相木の後を継いだ川越が立ち直り、わりと速いテンポで進む。一方田之上も好調で、無失点のまま9回裏へ。副島・セギノールと凡退したところで代打・五島登場。ここで数少ないレフトスタンドから流れてきたのは…ン?…これは?…康雄さん(藤井)の応援歌では? まだ康雄さんが下で頑張っているのに、福岡ではもう五島に引き継がれてしまっているのだろうか。そのゴッシーの打球は、伸びて右中間スタンドへ! 完封を狙った田之上には悪いけど、せっかく来たんだからこれぐらい見せてください。いや、これでも全然足りないけどさ。結局7−1でゲームセットです。