方向音痴

今日も道を間違えそうになった。特に、建物から外に出た場合、地下から地上に上がった場合、及び地下道での方向音痴っぷりは結構なものである。あと、夜もわりと苦手にしているところからみると、知らず知らずのうちに太陽の方向を拠りどころにしているのかもしれない。
ただ、道を間違えるというか、それ以前の問題であることも多い。例えば今日の場合。堺筋本町のビルを出て、目的地は四ツ橋筋を北に上がったところ、と言っても大阪にいる人しか分からないだろうと思うので解説を。堺筋本町とは、南北に走る堺筋と東西に走る本町通りの交差点のこと。堺筋と並行して(つまり南北に)、西側に、御堂筋をはさんで四ツ橋筋が通っている。つまり目的地に行くには、「西に行って御堂筋を越えて四ツ橋筋まで行き、それから北に上が」ればいいのである。
しかし、まずビルから出た途端、交差点で東西南北が分からない。標識を見れば堺筋と本町通りの区別はつくが、どちらが北なのかが分からないのである(もっとも、これには理由がある。そこに来る時は地下鉄を使って来ていたので、そこいらははじめて来た場所だったのだ)。で、交差点付近で地図を発見。北の方向を確認した後、おもむろに東へ向かう。別に北と東の関係が分からないわけじゃなくて、目的の四ツ橋筋を東側だと思ったのである。しかしさすがに十歩行ったぐらいでなんとなく不安になり(なぜだろう?)もう一度地図の前で考え込み、逆方向だと理解する。
それでもなんとなく不安な気分が少しだけ残ったまま、西そして北へ進む。しばらくすると大通りに出る。標識を見ると「御堂筋」。当たり前なのだが、なぜかこの時頭の中では「しまった!いつの間に四ツ橋筋通り過ぎたんだ!」いつの間にか心の中では、西側にある堺筋から四ツ橋筋へ東に進んでいた気分になっていたらしい。方向音痴というか、大ボケである。
僕が方向音痴なのは、しっかり考えないからかもしれない。これから行く方向をちゃんと考えようとしても、すぐに面倒になって、なんとなくで進んでしまう。前にも本町周辺では全然違う方向に行ったことがあるし、いまだに四条河原町ではどっちがどっちか分からなくなる。大学入学直後には、大学の前の道で、家に帰る方向とは90度違う方向に行ってしまったこともある。地図が読めないのは女脳というが、地図以前の問題である。