その日の出来事  プロ野球 オリックスブルーウェーブ−西武ライオンズ(Yahoo!BBスタジアム)

 ずいぶんと更新されなかった観戦記。それもそのはず、ほぼ一年、学生から社会人に身分が変わり平日は忙しく、休日もなかなか観戦に行くようなその気力も機会もなくて、観戦自体をしてなかったのである。そして3連休、今年BW戦観戦ゼロで終わるわけには行かないと、初のYahoo!BBスタジアムへと乗り込んだのであった。

 大阪に引っ越した関係で、三宮までの道筋は阪神電車。野田から西宮行きの急行に乗ると、いるいる縦縞の人々、この日阪神が優勝のマジックを2とした状態で、甲子園に帰ってきたのである。電車に乗っている人々は、甲子園のチケットをゲットできたラッキーな人たち。この日阪神が勝って、横浜スタジアムでヤクルトが負ければ阪神の優勝が決まるということで、浮かれた表情をしていた。

 列車は甲子園駅で多くの人を吐き出し、僕はそのまま西へ。久々の神戸市営地下鉄、遠いのは相変わらずだが、久々なのでわくわくしてそんなには感じない。そしてようやく、グリーンスタジアム神戸から名前の変わったYahoo!BBスタジアムに到着。噂に違わずモデム配布のテントがあるが、もうあらかた常連には配り終えたのか、人の姿は少ない。一方、スタジアムの方は好天に恵まれたためか結構なお客さんの数。Lファンののりを氏と共に、3塁側内野2階席の上段(日陰になってるところ)に陣取る。

西武 オリックス
6 松井 3 塩谷
9 小関 5 大島
7 和田 8 谷
カブレラ D ブラウン
マクレーン 4 オーティズ
8 赤田 7 相川
3 後藤武 9 葛城
2 野田 2 前田
4 高木浩 6 後藤
P 鳥谷部 P 牧野

 とくに変わってもいないオープニングセレモニーを終え、試合開始。BWの先発は牧野。今年はあまり結果も詳細にチェックしてなかったせいか、BWローテを上げることすらままならない僕である(牧野とマック鈴木と本柳と…小林は抹消したし…)。その牧野、先頭の松井稼頭央と小関を連続三振に取るなど、1・2回をパーフェクトに抑える上々の滑り出し。一方、西武の先発のニセナベQこと鳥谷部は、2回に相川と前田大輔に連続2塁打を打たれ1点を失うなど、2回で40球を越えるというイマイチの立ち上がり。

 3回表西武の攻撃、先頭の新人・後藤武敏の当たりは伸びて、レフトスタンド上段に届く同点ホームラン。しかし鳥谷部が冴えず、その裏2四球からオーティズに3ランを打たれ、一人相撲で1-4。楽になった牧野、4回は先頭の和田をまず打ち取る。4番のカブレラ、打球は……あれ?どこ行った?気がつくとレフトポールの上あたり、審判の腕が回ってホームラン!何が起こったのか分からないままポカーンとしてしまったのは僕だけじゃなく、球場全体がそんな感じだった。カブレラがベースを踏んで2-4。続く5回表、僕が球場を見て回ろうと席を離れている間に、高木浩之と小関のタイムリーでついに同点。試合は分からなくなってくる。

 ここまで投手のコントロールの問題もありずいぶんと時間がかかったが、ここからは試合が締まる。三者凡退も続き7回終わってスコア動かず。両先発ともそろそろ交代時かな、と思ったが、8回表も牧野続投。引っぱりすぎじゃないの?と思っていたら、先頭の松井稼頭央がホームラン!ここでピッチャーを加藤大輔にチェンジ。遅いよ〜、とはいえ加藤もワイルドピッチや連打で失点したから同じなのだが。7-4。一方西武は8回から三井浩二にスイッチ。BWもランナー二人を出すも、前田が併殺打でチャンスを潰す。一方西武は9回にも加藤大輔を攻め8-4。試合は決まった、かに見えた。

 9回、BW先頭の後藤光尊に代打・三輪。すると西武も投手を潮崎にスイッチ。BWは代打の代打、竜太郎。思えば前に、西武戦を見に行くたびに潮崎が先発だったこともあるなあ。その潮崎、竜太郎は打ち取るが塩谷、大島、谷と3連続フォアボールで満塁。ホームランで同点という場面で4番のブラウン、打球は…ライトフライ、犠牲フライとなり1点返して2死1,2塁。続くオーティズが二塁打でさらに1点追加、2死2,3塁。状況はワンヒットで同点。

 ここで葛城に代わりライトに入っていた早川に代打は、昨日の20失点の影響かスタメンを外れていた日高。するとまた西武も投手交代。しかし、森や豊田をよほど出したくないのか出て来たのは左腕の土肥。のりを氏曰く「これは優勝を諦めてるんじゃないの?」。BWはまたも代打の代打、進藤達哉。一時はミスタースリーランと呼ばれた進藤。期待は高まったが、セカンドゴロでゲームセット。手に汗握る接戦が見れた満足感と、後一歩届かなかった悔しさが微妙に入り混じった試合だった。

 さて、今日はこれで終わりではなくて…この後、阪神が優勝するのだが…