川崎フロンターレ−清水エスパルス@等々力

武蔵小杉駅からバスに乗った頃から降り出した雨は、降りる頃にはそれなりの強さになっていた。もっと近くまでバスを寄せろよ!と思いながらスタジアムまで走ったら、入場ゲートの列にも屋根が無い。しまいには、メイン側に行くのにもう一度屋根の無いスタンドに出なくてはならないというおまけつき。すっかり体を冷やしてしまった。

試合の方は熱かった。開幕から1試合平均3得点の爆発力で2位と好調なフロンターレに対し、対戦成績負け無しと相性抜群のエスパルスフロンターレ営業もオレンジを飲み干せ!とオレンジジュースやオレンジ綿あめ(←早い時期に完売してた)を売り出すなどノリノリだった。

試合は、両チームのシュート数が川崎18本、清水15本と多いことからも分かるように、攻め合いの様相となった。雨は試合中はほとんど降っていなかったが、芝へのスパイクのかかりが重いのか、ワンテンポ遅くてボールに足が届かないというシーンが多く見られた。逆に、水溜りの出来るような雨の量ではなかったので、ボールの走りは早かったというのも影響したかもしれない。
先制したのはエスパルス。試合開始直後のCKが、DF斉藤の頭にドンピシャで決まった。その後も、特に前半は見ていてハラハラするようなシーンが連続。中盤でのエスパルスのボールカットが厳しく、一気に攻守が入れ替わる場面が多かった。フロンターレも速攻で見せ場を作る。追いついたのは21分、左サイドからのジュニーニョのクロスかと思ったボールは、キーパーの頭を絶妙の高さで越えてゴールへ。意表をつく位置からのシュートに歓声が上がる。

後半はややプレーが荒れる。前半ゼロだったイエローカードが後半だけで6枚。それ以外のファウルも多く、選手に疲れが出ていたか?勝ち越したのはフロンターレ、日本人得点王・我那覇に代わって出てきた黒津からジュニーニョがつないでマルクスがゴール。その後もクロスバーを直撃するフリーキックなど惜しい場面もあったが、ジュニーニョが負傷退場してからは1点を守る意識が強くなったか。しかし終了間際、エスパルスがゴール前の混乱から押し込み同点。4分という長いロスタイムにごもゴールが決まらず、結局引き分けに終わった。
ヒヤヒヤする場面も多いが、さすがに勢いと攻撃力のあるチームだけあって、どちらのファンでもない立場から見ても川崎の試合は面白い。試合進行もスピーディだったので、久しぶりに90分フルに楽しめた気がする。レッズが勝って順位は落としたが、今シーズンはまだまだ楽しませてくれるのではないだろうか。ジュニーニョの負傷がちょっと気になるところではあるが…