その1:松坂好投で消化不良

プロ野球 西武ライオンズオリックスブルーウェーブ戦(グリーンスタジアム神戸

 今日で2度目となるグリーンスタジアムでのオリックス応援。昼にアルバイトが入っていたため、到着が試合ぎりぎりとなってしまった。休み前の金曜日の夜で、混戦パリーグの2位争い4連戦の緒戦、さらには西武の予告先発は松坂ということで混雑を予想していたところ、そのとおり外野自由席(ライト側)は非常に混んでいた。
 3人並んで座れる席を見つけ、まもなく試合が始まる。その時GS名物の火柱が上がる(バックスクリーンに大きな火柱を上げる装置がついていて、試合開始時やBW選手のホームラン時に作動する)。今回はわりとライトポールに近かったのでそうでもなかったが、前回きた時はバックスクリーン側で、すごい熱風が吹いてきたのを憶えている。

 さてオリックスの先発はカルロス。初回二死からヒット、四球でランナーをだし危なげば投球だが、とりあえず無失点に抑える。松坂も初回から150km/h近い球をガンガン投げ、グラウンドと球速表示と首を往復させるのも生ならではの雰囲気だ。

 2回裏、イチローの打球がすぐそこの右中間に飛んできて二塁打。松坂の球はどうも高めが甘いのか、ポンポン打たれてこの回3安打で2点。スタンドは沸く。応援しているほうも来た甲斐があるってものだ。

 しかし次の3回表には1点返されさらに二死満塁。なんとかジェファーソンをショートゴロ。しかし、この時点ですでに1時間を経過し、長い試合を予感させた。と、思ったらそこから試合は、フローズンの列に並んでいるうちに4回が終わる軽快な展開。

 5、6回はカルロスが、追い込んだ後で打たれたりフォアボールを出したりと先頭打者をだし、ドキドキの投球。時間もかかるのではやく交代して欲しいものだ。それに対して松坂はすっかり本調子に戻り、6回には155km/hをマーク。とてもオリックスが勝っている気がしない。

 5回終了時には花火が打ち上げられた。よく見るとハート型の花火などもあがっていたり、結構大きかったりして、同行者の言葉を借りるなら「もっとしょぼいと思ってた」ぐらいなかなか豪勢な花火になんか得した気分。

 7回でピッチャーが岩下に交代するや、いきなりフォアボール。犠牲バントのあとワンポイントの高橋功が松井を打ち取って二死。ここで出てきた小倉が二連続フォアボールで満塁にしていきなり高木大成にホームランを食らう。度重なる投手交代で間延びしていた雰囲気の中、あっという間の出来事だった。ホームランは目の前のライトスタンドに飛び込み、スタンドは声も出ない。

 その後も、西武の攻撃は長くオリックスの攻撃はあっというまに終わるという見所のない展開。結局3回以降、松坂からヒットを一本も打てず7−2で完敗。3時間44分という長い試合はまさに消化不良という感じがした。それでも9回にイチローに打席が回るということでぎりぎりまでお客さんはいた(イチローの打席が終わると速攻帰っていたが)。