その9:全勝対決

関西アメリカンフットボールリーグ 京都大GANGSTERS−関西学院大FIGHTERS戦(西宮)
 不調といわれていた京大ギャングスターズが、立命館に残り8秒からの劇的タッチダウンで勝った。これで京大は全勝。そして優勝候補の関西学院大も全勝。ここで直接対決である。勝てば優勝が決定するこの大一番が、伝統の京関戦(一般には関京戦といわれる)である。

 今回の場所は西宮スタジアム。阪急西宮北口駅からは、なんとスタジアムのほうへ人の列が出来ている。学生スポーツにこれほどの観客が出てくるものだとは。西宮は関学の地元とはいえ、驚きである。さらに驚いたのは、ダフ屋がいる(笑)。ダフ屋行為を止めさせようとする警備員もいる。ダフ屋がなぜかみんなおばちゃんだったのだけは謎であったが。

 ギャングの応援メガホンをもらって、スタジアムに入るとすごい観客の数だ。一塁側の関学サイドはもちろんのこと、京大側もすごい人の群れである。試合開始ぎりぎりまで観客は増えつづけた。勝手に推測して20000人ぐらいか?(次の週に行われた関学立命館は25000人という発表だった)というわけで応援団も張り切る。いやがおうでもスタンドは盛り上がる。そして試合開始が迫ってくる。

 そして京大のキックオフで試合開始。応援団の指揮で京大応援歌「新生の息吹」を歌い始めようとしたそのとき、京大側スタンドの歌声は悲鳴に変わった。関学がキックオフリターンをそのまま持ち込んでタッチダウン。応援歌の演奏が鳴り終わる前に0-7である。その直後にもタッチダウンを奪われて0-14で第1Qを終えた。

 第2Qで7-14とするも、今度は第3Qに京大のファンブルから関学がまたタッチダウン。その後も終始関学ペースで試合が進み、結局14-45で関学の圧勝だった。ほとんど見るべきところのない試合に、となりのおっちゃんは途中で帰っていってしまった。それもうなずけるぐらいのミスの連発による敗戦。最終戦の結果いかんで同率優勝となる可能性は残っているが、かりにプレーオフになっても勝てる気がしない負け方だった(結局関学立命館を下して全勝優勝を果たした)

 その後、関学甲子園ボウルで法政にまさかの敗戦。その法政がライスボウルではアサヒ飲料になんとも不甲斐ない大敗。来年こそは京大の奮起を期待したい。