テレビ・沿道の往復

第19回全国都道府県対抗女子駅伝(西京極〜京都国際会館〜西京極)
 冬のスポーツといえば、駅伝。京都で駅伝といえば全国高校駅伝と、この都道府県対抗女子駅伝である。

 前から駅伝やマラソンのような、公道を使ったレースを見てみたかった。それは、テレビで見るよりかなり速いというスピードを実感してみたいというのもあったが、それより何よりあの沿道の応援というのは果たして盛り上がるものなのかというのを確かめたかったというのが大きい。京都に住み始めて3年目、いままでチャンスがあったのだがこれが初めての観戦である。

 京都市の南西の西京極をスタートし、北東の国際会館を折り返すコースは、自宅の近くを通る。一番近いのは5区・6区が走る白川通。そのため、スタートからしばらくは自宅でテレビ観戦だ。NHKがテレビと同時に速報やデータのホームページを開いているので、それを見ながらの観戦となった。

 テレビ中継のゲストはシドニー五輪ラソン金メダルの高橋尚子シドニー以来テレビやイベント出っ放しで調整不足のため故障し、出場はなかったが、こういう本業(?)の陸上のイベントに顔を出すのは歓迎である。昔出場したときの話などもでてなかなかよい。スタートして競技場を出ると高橋千恵美(宮城)が前に出て引っ張る。実況のアナウンサーがしきりにそのことをいうのだが「高橋が飛び出しましたね、高橋さん」などとなってしまうのが少しおかしい。ちなみに1区は秋田・岐阜も高橋選手でした。

 3区の中学生区間にたすきが渡ったころに自宅を出発。第4中継所の手前に行き、選手を待つ。行く途中にアップ中の選手を見かける。第4中継所(および折り返したときの第6中継所)を出発する5区(7区)は、1区や9区に社会人が集中する関係のためか高校生の選手が大半である。若い*1

 片側2車線の道路が対面通行になり、警備の人もあわただしく動き出す。だんだん沿道にも人があふれてきた。今回はカメラを持ってるので旗は持ってないが、他の人はみんな旗(京都新聞社NHK)を持っている。今日の京都は上空にこの冬一番の寒気があり、非常に寒い。カメラを持つ手がかじかむ。

 先導車がやってきた! つづいて選手もやってくる。4区を先頭で走ってきたのは地元・京都。沿道が沸く。各選手がラストスパートで必死に走ってくる。確かにスピードは速い。まあ、予想の範囲内であったが。

 47チーム全てが行ってしまうと、次は第6中継所の直後の地点に移動(中継所付近は一般人は立ち入り禁止となっている)。そこでProject-Tのt-bland氏に出会う。今度は6区→7区の中継直後、走り出す選手の顔を見る。先頭でやってきたのは兵庫。そのあとしばらく間が開いた。さっきは区間ラストなので各選手苦しそうな顔をしていたが、今度はスタート直後、まだ緊張の色の見える選手もいる。

 そして全てのチームが行き過ぎ、あっという間にまわりは片付けられていった。なんだか一瞬の出来事のような気がした。コンビニに寄って自宅に帰ったころには、ちょうど9区に入った直後だった。先頭は兵庫が独走。そのあとに京都の千葉真子と千葉の鈴木博美が2位争いを繰り広げる。またもや実況がややこしいことになった。結局千葉の鈴木が京都の千葉を抜いたのだが、この文章からも分かるように実況はやりにくそうであった(^^;

 今回学んだのは、駅伝は来たときの応援だけじゃなくて、まだかまだかと待っている間の楽しさというものがあるということである。でも、いつか沿道を自転車で追っかけてみたい(笑)

*1:3区・8区は中学生区間、その他7区間の内最低3人は高校生を入れなければならない