Unbelievable!

プロ野球 オリックスブルーウェーブ西武ライオンズ
 のりを氏の院試終了打ち上げかつ、自分の観戦連敗ストップも目論んでいざ神戸へ。BWは打線の調子が最低で、今季2度目の7連敗中。BWの先発は、戎の故障でいよいよ先発からはずせなくなった具臺晟西武ドームに続いて2度目の先発としての観戦である。前回はマクレーンの一発だけに泣いただけに、今日は援護が欲しいところだが…。西武の先発は、今季初先発の潮崎。5月1日にBWの相川の顔面にデッドボールをぶつけてから調子を崩し、やっとこさ戻ってきての先発起用に、西武ファンののりを氏はボヤキ気味。自分はといえば、「観戦する西武戦はいつも先発西崎」の呪いがようやく西武ドームで晴れたというのに、またローテ外のピッチャー…西口とか許とか見てみたいぞ(それだと抑えられるじゃないかというのは抜きにして)。

 夏休み最後の神戸での試合ということで、今日は外野席は子供無料入場とのこと。だからというわけではないが、内野自由席に入る(笑)。2階席に行こうと通路を歩いていると、なんだか水兵さんと何人もすれ違う。スタッフなのか、なにかイベントでもあるのかと思いながら席につく。買ってきた食事でもとるか…とあたりを見回すと、ライトよりに白い一団が。なんと先ほどの水兵さんたちが集団で観戦のようである。ガタイのいい方たちが、おそらく150人ぐらいはいるのではなかろうか。圧倒的に目立っている。

 試合が始まり、西武先発・潮崎は、毎回ヒットでランナーを許しながらも、粘って5回まで無失点に抑える。むしろ、ここしばらくのBWのタイムリー欠乏症が分かりやすい形で出た感じである。一方、西武は松井の犠牲フライ、和田のホームラン、松井のタイムリーとコツコツと点を重ねて、5回終了時には3点のリード。

 それにしても、試合以上に気になるのが水兵さんたち。どちらの攻撃だろうが、プレー中であろうがお構いなくウェーブを立て続けに起こそうとする。おかげでプレーを見逃してしまうこともしばしばだった(^^; 見逃して損したといったプレーもなかったのでよかったけど。あれがメジャー流だろうか(笑)。最初はビティエロの打席で歓声が上がったのでビティエロの知り合いなのかと思ったが、第1打席で三振すると第2打席では特に声もあがらず(^^; ビティエロはそこでヒットを打ったんだけどね。

 5回終了時に、花火が打ちあがる。思えば今年GS神戸で花火を見るのはもう3回目である。神戸のナイターは5試合目だから結構な回数だが、やはり花火は何度見てもきれいだ。千葉マリンに行ったときも花火が上がったが、やはり野球は屋根のない球場がいいと思う。デーゲームなら太陽の光を浴びられるし、ナイターなら花火も見られるし、なにより打球が空に吸い込まれるような独特の感覚が個人的に好きである。ここでものりを氏は西武球場がドームになって花火が見られなくなったことをぼやいておられた。

 6回から西武は投手を森−青木勇とつなぐ。不安定な森に対して、三人目の青木は安定した投球で7回を抑え、8回も先頭のビティエロを出すも続く葛城の当たりはゲッツーコースのセカンドゴロ…を原井がはじいてエラー。この後内野ゴロの間に1点を返される。

 これは勝負と考えたのか、仰木監督は8回まで150球近く引っ張った具臺晟を交代してピッチャー戸叶。清水にヒットを打たれ代打・高木浩が出てくると、必要以上にカッコイイ気がするテーマ曲を背に左腕・嘉勢を送り込む。こうなると西武は今日5つ目の送りバント。一塁線に転がった打球を嘉勢が捕って一塁へ送球…しようとしたところ、荒れた芝に足をとられたかしりもちをついてしまいランナー一・二塁となってしまう。

 バッターは3番・松井稼頭央。あと1点が試合を決めるとも言える展開に、東尾監督の指示は迷わず送りバント。一塁側への小飛球となり、今日ファーストに入っている佐竹がダイビング、しかし弾いてしまった。しかし何が幸いするのか分からない、弾いた球が運良くキャッチャー三輪の正面に転がり、ボールは三塁、二塁と転送されて、フライを見てランナーが戻っていたのでゲッツー。次のカブレラがレフト前ヒットを打っていただけに、西武側としては悔やまれる不運なプレイとなってしまった。(翌日新聞を見て気付いたのですが、こういう場合佐竹にも併殺がつくんですね)仰木監督マクレーンに対して、さらに抑えのエース・大久保を投入。試合を最後まで崩さない姿勢に大久保も応えマクレーンを三振にとる。

 しかし9回から西武のマウンドには抑えのエース・豊田。先頭の塩崎が今日4つ目となる三振であっけなく凡退。しかし続く田口が二塁打、谷は四球を選んで1アウト一、二塁。バッターは四番のアリアス。ホームランでサヨナラという打席、口では「ここで打たなきゃ四番じゃないよな」とは言っていたが、内心ではゲッツーで終わりなんじゃないかと思い、期待しないようにしていた。そのアリアス、初球、2球目と豊田の低めのフォーク?を続けて空振。ああ、こりゃ駄目だと思った次の球をアリアスが打つ、その球はレフトに飛んでいき、…まさかまさかのサヨナラホームラン!!劇的と言える結末でBWは連敗をストップした。

 蛇足だが、この次の日は投手戦となり、0対0で迎えた11回裏に、同じように大振りで駄目だと思われたビティエロがサヨナラ2ランを放ってBWが勝った。テレビで録画放送を見ても、前日のリプレイを見ているかのようで、実況の「昨日はアリアス、今日はビティエロ!」というフレーズが心に残った。

 蛇足ついでにもう一つ書くと、例の水兵さんたちは8回終了ぐらいで帰ってしまっていました。子供達に大人気で、子供への球場からのプレゼントのレプリカヘルメットと自分らの帽子を交換したりして、また「take me to the ball park」が流れた時はみんな楽しそうに歌っていました。結局何の団体だったのかははっきりしませんでしたが、また球場にきて欲しいなあ。