課題山積み

プロ野球オープン戦 オリックスブルーウェーブ横浜ベイスターズグリーンスタジアム神戸

プロ野球開幕前の調整期間、オープン戦。チームの状態を見るために開幕前に試合を見ておきたい、といいながら去年は結局オープン戦に行かなかった。でも、今年は行く。GS神戸の新しくなった売店もチェックしなきゃならんし。

 BW側は打の中心の谷が欠場、セギノールも休養ということで控えめな陣容である。

 普段は入れないベンチ上に着席。GSのいいところはこの席でも視界に金網がかからないところ。金網やネットを通して野球を見るのはうっとうしくて嫌いである(だからネット裏には行かなかった)。1回表、BW先発の小倉が石井琢朗を三振に取る。いわゆる新ストライクゾーンだが、実際に見ると結構な高さまでとる。キャッチャーの頭の上のようなボールもストライクがコールされたりする。グランの打席で、スピードガンが151km/hを示すが、いくらなんでも速すぎだ。この回横浜が1点先取。

 その裏、横浜先発は身長2mを超えるミミズ男ことターマン。この長身で、今では珍しくストッキングを上のほうまで上げているので、まるで短パンをはいているように見える。大島の打席、ファールチップがキャッチャーの中村を襲う、と同時にスタンドの数ヶ所から「痛っ!」。いや、痛いのは中村であってあなたたちじゃないでしょう。

 2回表、種田の打席、初めてガニマタ打法を生で見る。左足がまっすぐ投手方向に向いている。生ガニマタに感動。その裏、藤井の打席、外野の応援団からファンファーレがなる。去年よりトランペットがましになっているような…いつもこのファンファーレのときは後半で音が出なくなってコケていた。あくまでましレベルだが。

 3回、BWは投手を僕と同い年の新人左腕・山本拓司(大産大)に交代。前のおっちゃんが名鑑を見て一言「藤田学や、南海の」って、コーチのほうかよ! 山本のフォーム、グラブをはめた右手をくるりと回すのが気になる。初球を同じ背番号の小池(誰? あとで調べたら松坂の高校時のチームメイトらしい)にレフト前に運ばれる。石井琢が三塁前に送りバント。腰は高いが守備は上手いと噂のシェルドンが軽快にとって一塁へ…と思ったら塁上ががら空き。五島は前、大島は後ろに立っている。これで気落ちしたのか山本は連打を食らい4失点。

 この後試合は投手戦に。投手はBWが5回から徳元、YBが6回から杉本友に交代。日高はバスター打法をやめたようだ。ファールチップが審判にあたるとまたもスタンド内から「痛っ」が。昨年は冴えなかった徳元、ここまでオープン戦もいまいちだったがこの試合はカーブで三振を奪えるいいピッチング。7回表からBWは守備にショート後藤、センター佐竹、セカンド福留を入れる。期待の新人・後藤、はりきり過ぎたのかいきなりのボテボテショートゴロに突っ込んでいってランニングスローも悪送球(記録ヒット)。

 7回裏、先頭の葛城が鋭いあたりでツーベース。しかしあとのシェルドン、五島が連続三振。藤井は四球で塩谷も見逃し三振。小さな子供に「阪神に帰れ!」と厳しく野次られる塩谷。8回表にはマウンドに田村が。ロドリゲスの当たりはフェンス際、佐竹が背走しながらナイスキャッチ。レフトスタメン争いに守備でアピール。田村は公式戦さながらにワンポイントで牧野にスイッチ。ガニマタの種田を日高が盗塁刺でアウトにしチェンジ。

 8回裏、YBの代わった投手・竹下慎太郎に三者凡退に抑えられる。9回表、1死3塁福本の打席、まさかとは思ったが本当にスクイズを試みてくる森横浜。5点差でもこれであるところが恐ろしい。結局失敗に終わる。その裏YBの投手は森中に。葛城の打った真後ろへのファールがネットを越えて、2階席でボーっとしていた警備員の左肩に直撃。ファールボールの行方にはくれぐれもお気をつけ下さい。この回も無得点で5−0、横浜の勝利。

 BW側としては、谷佳知セギノールが抜けた打線では打力が全く足りないことが露呈。葛城と藤井ぐらいしかまともに打てるバッターがいなかった。重要な課題が残っていることが明らかである。