HANABI プロ野球 オリックスブルーウェーブ−西武ライオンズ(グリーンスタジアム神戸)

 首位を走る西武と、最下位を走るオリックス。直接対決がその状態をはっきり示す西武の15勝4敗(この日の試合が始まる前の段階)。どうやってもBWが勝てないような気がするこのカードだが、頼みの綱は相性がよく防御率も金田とトップ争いをしている先発の具臺晟。完封してくれれば1-0で勝てるかもしれないという低い期待のもと、GSへと向かった。

 この日はBWのファンサイトでの観戦会だったのだが、チーム状態が状態だけに参加者も少なく顔見知りの人だけだった。しかし、夏休みも終わりに近いせいか、それとも5回終了時の花火のおかげか、はたまた乱発しているチケット割引券の効果か、結構客は入っている(公式発表28000人)。

西武 オリックス
6 松井 7 副島
9 小関 4 大島
D 犬伏 8 谷
カブレラ 5 シェルドン
7 和田 5 五島
8 赤田 9 相川
5 平尾 3 セギノール
2 伊東 2 日高
4 高木浩 6 塩崎
P 潮崎 P 具臺晟

 頼みの具が1回表を三者凡退に切ると、その裏BWはなぜか一番に入っている副島が四球を選び、大島が送ってバッターは唯一の期待・谷佳知。しかし西武先発の潮崎の前にタイムリーは出ず、4番シェルドンの打席を見る前からガッカリ気分。するとそのシェルドン、期待通り(^^;)三振に倒れる。

 こりゃ投手戦(貧打戦)に持ち込まないとやっぱり勝てんな、と思った途端に、2回表先頭の怪物カブレラが大型の花火をレフト最上段に叩き込み41号で西武先制。何度見ても迫力あるスイングと弾道である。カブレラは3回にもタイムリーを打ち2-0とする。対するBWの打線は潮崎に音無しで、裏の攻撃だけやたらと短い試合展開。

 そして話は5回終了時に飛ぶ。なんとBWはここまで潮崎の前にノーヒット、ていうか「なんと」と驚くほど珍しいことではありませんが(^^;)。ここで名物の『花火ナイト』。三塁側スタンドの後ろ側から大輪の花火が何発も打ちあがる。しょせん球場花火と侮るなかれ、結構大きな花火が上がるのである。球場だけにどうしてもナイター照明が明るいのが難点ではあるが。

 花火が終わると…帰り始めるお客さんがちらほら…いやもっとか…そりゃまあ、見ててBWが点取れるようには見えないしなあ。入場料もどうせ500円だし、ビール飲んで花火見たらそれで満足ですかい(汗)。

 6回表、今度は意外なところから花火が打ちあがる。西武の4年目、期待の若手の赤田将吾が流し打ちでライトにホームラン。この回さらに点を追加し、スコアは5-0で西武のリード。残念ながら試合は九分九厘決まってしまったか。具に代わって出てきた山口の間、一球ごとに球速を確かめていたが、全球ストレート、遅くて148km/h、速くて154km/hと数字的には一見凄いが、154km/hのワイルドピッチなどあって、球が速けりゃいいってもんじゃないということを示してしまう。

 その裏、西武はノーヒットピッチングだった潮崎をあっさりと交代。驚いたが代わって出てきた三井も2回をノーヒット。まさか継投でのノーヒットノーランか…と思った8回裏、3番手・水尾から代打の塩谷がホームラン。試合を動かす力はないが、とりあえず記録を防ぐ意味では価値ある一発が出た。しかしその後は森慎二につながれノーヒット、投手も川越が打ち込まれ結局1-7での敗戦。はっきり行って花火とホームランぐらいしか見所のない、なんとも疲れる試合であった。