フルキャストスタジアム宮城、横手投げ万歳?

楽天新球場に7つの問題点 スポニチ

(1)バックスクリーンの横幅が狭く、横手投げ投手の投球が打者から見にくい。
(2)バックスクリーン上方の広告看板の白い文字が投球と重なり打者から見にくい
(3)両翼ポールの長さが12メートルと短く、高い打球のフェア・ファウルの判断が難しい。
(4)一、三塁側内野席の照明が25メートルと低く、外野手から見て打球が照明と重なることがある。
(5)一、三塁側の砂かぶり席は、観客の服装が白っぽい場合に打球が見えにくくなり、二塁手、遊撃手はゴロの捕球に支障をきたす。
(6)ベンチの前方には設計ミスで横一列に132本も収納できる鉄製のバットケースが並び、ベンチ際のファウルボールを追った選手に危険が生じる。
(7)外野フェンス上の金網フェンスがスタンド寄りにズレて設置されているため、打球が段差で止まる可能性がある

(1)(2)(6)(7)は開幕までに修正するが(3)(4)(5)は直せないとの事。(3)は誤審発生の恐れがあるし、(4)は日の短い春と秋、(5)は白い服が多く陽射しの強い夏場の試合に問題が発生しそう。(6)のバットケースは想像すると結構凄いぞ。
追記:この工事を行ったのは鹿島

本当にサイドハンドの球は消えるのか?

実際に計算してみた(有効数字とか単位とか滅茶苦茶ですが勘弁を)。
フルキャストスタジアムのセンターの距離は122m。バッターボックスなどの大きさはこちらを参考にした。
本塁とセンターを結ぶ方向を縦とする。最もはみ出る可能性が有る右投手vs左打者の対決の場合、ボールの出所と打者の目の位置の縦横比を計算する(打者の目の位置は簡単のためバッターボックスの真ん中とおく)。

ホームとマウンドの距離(18.44m)からステップ幅(1mとする)を引いて、打者の位置による調整をすると、1722.41cm

ホームベースの中心から打者までの距離(21.59cm+17.78cm+60.96cm=100.33cm)と、投手がマウンドの端に立って真横(腕の長さを70cm)から投げた場合の、マウンドの中心からの距離(30.48cm+70cm)を足すと、200.81cm

  • すると…

センターまでの距離は122m、バックスクリーンまでの距離はこの写真からさらに10m伸びて132mと推測される。よって、132*200.81/1722.41-1.0033=約14.39mとなり、バックスクリーンはその倍の28.8mの幅があれば球の出所が収まるということである(高さの概念までは含んでません)
図で書けばこんな感じ。赤いのが投手と打者、青いのがボールの出る位置。

じゃあ、実際のバックスクリーンの幅は何mなのか。こちらの記事によると、幅は25m、足りてない。しかも広告部分まで含んだ数字とすると結構きついかも。ちなみに、真上から投げ下ろすオーバーハンドの投手の場合、18mあれば十分ということで、余裕で収まっていますが…。
※サブマリン・渡辺俊介の場合、打者の目より下からボールが出るから、バックスクリーンは関係ないと思うのは素人考えだろうか。