決着 / 西武−ソフトバンク@インボイス

雨のインボイス

プレーオフ争いをしているBs。関西遠征は取りやめたものの、家にいてもテレビでやっているわけでもないし、落ち着かないので西武の様子を見にインボイスドームまで行ってきた。
試合中、あまりに緊迫した展開に一人ではこらえきれず、関西遠征中のミスチルファンさんに実況メールを送信。同時に大阪ドームの状況を教えてもらった。
しかし結果は西武の勝利、Bsの敗北で西武の単独3位確定、Bsのプレーオフ進出可能性はゼロになってしまった。

球場到着

インボイスドームの外は、台風接近の影響で雨。駅に着いた頃に試合開始、歓声が聞こえる。当日券を買うと…内野自由席2800円。高いですが、割引サービスもないので仕方無い。

2回裏 H 1-0 L

球場に入ると1回表終了時点でホークスが1点リード。先発はL西口とH新垣。新垣は二死からフェルナンデスに死球を与える。実は1回表に西口が川崎に死球、続く2回にもH宮地、L中村が死球を受けるなど、ちょっと怪しげな雰囲気で試合は始まった。

5回裏 H 1-0 L

荒れた試合になるかと思ったが、意外に試合が締まる。1回を除けば5回までヒットは宮地のツーベース一本のみ。5回裏開始時、西武はベンチ前で円陣を組む。新垣は抑えているものの、二死ランナー無しで細川にストレートの四球など、不安定さが見られる。
大阪ドームのBsは1-3でリードされているという知らせが入る。なんとしてでもホークスに勝ってもらわないと。

6回表 H 3-0 L

6回ようやく試合が動く。松中が四球で出て、続くズレータのレフトへの大飛球を、和田がジャンプキャッチのファインプレー。しかし続く宮地がライト線への二塁打を放ったところで、西武のコーチがマウンドへ。トレーナーを連れて行ったところを見るとひょっとしたらマメでもどうかしたのかもしれない。西口続投もカブレラに2点タイムリーを浴びて降板。三井にスイッチ。

6回裏 H 3-3 L

リードをもらった新垣だが、コントロールの悪さに苦しむ。1球も振らずにツースリーからライトフライ。フェルナンデスツーベースヒットの後、首位打者の和田が初球を打ってタイムリー。貝塚もフルカウントから6球目をレフト前にはじき返す。
1死1、3塁でバッター中村、ここで新垣暴投でさらに1点入る。中村は三振するも7球粘り、続く中島が初球をライトにタイムリー。これで同点。

7回表 H 3-3 L

西口が先頭の川崎に2つ目の死球。ちょっと痛がっておりまたもレフトスタンドがざわつく。柴原が送るが、正津がバティスタを、星野が松中をワンポイントで抑えピンチをしのぐ。
大阪ドームでは無死一三塁の大チャンスを、水口フライ、後藤ゲッツーで逃したとのこと。駄目だ、勝てそうな雰囲気が伝わってこない。

7回裏 H 3-3 L

新垣続投。しかし先頭の石井義人二塁打を許し、細川が上手い送りバントを決めたところで交代。出てきたのは左の篠原貴行。レフトスタンドから大きな拍手でどうしたことかと思ったら、今シーズン初登板らしい。プレーオフに向けた秘密兵器か?
西武は栗山に対左の代打・平尾を送る。外野フライでもいいという嫌な場面、しかし篠原は平尾を見逃し三振で打取りワンポイントリリーフ成功。場内再び拍手。3番手・吉武が佐藤を打ち取り点は入らず。

8回表 H 5-3 L

8回から西武は森慎二。しかし、森慎二が試合を大きく狂わせることに。先頭ズレータは内野ゴロで打ち取るものの(これも5球ともボール球だったようだが)、宮地に2-0からファール2本粘られ四球、カブレラと本間は一度もスイングすることなく、三連続四球で満塁の大ピンチ。
ここでバッターはケガの城島に代わってマスクをかぶっている的場だが、もちろん代打。出てくるのは切り札・大道。いつもは憎たらしい相手だが、この時ばかりは祈らずにいられない。頼れる脇役が二遊間を破り2点タイムリー。森慎二はノックアウト。

9回表 H 5-3 L

8回裏は吉武が三者凡退に打ち取り、勢いは完全にホークス。ぼちぼちと帰り始める人も増え始める。9回表は小野寺が抑え、2点差のまま9回裏へ。

9回裏 H 5-6x L

8回は良かった吉武が9回、中村・中島に連続ヒットを打たれ、三瀬に交代。続く石井義人はもちろん送りバントだが、決めきれずカウント2-2。ここから石井が粘りに粘って、9球目でフォアボールを選び無死満塁。
次は森慎二が出た時からマスクをかぶっている野田浩輔だが、控え捕手がいないので代打を送れない。その野田がレフト前ヒット。打球が速くて1人返ったのみ。
高波に代打は後藤武敏。今シーズンは打率2割のバッター。三瀬は2-0と追い込み、1球ボールをおいて4球目のストレート。後藤の打球は前進守備のレフトの上を高々と超えフェンスに達する逆転サヨナラタイムリー。この時点で既にBsの負けが決まっていたので、ライオンズの単独3位が決定した。

試合後

試合展開は追いつ追われつで面白い流れだったが、あっけない幕切れに力が抜けてしまった。今日は三塁側でまわりはホークスファンが多かったが、負けてもそれほど痛いわけではない。さばさばした顔で『大道のヒーローが消えちゃったね』なんて笑っている横を、一番がっかりして帰ったのではないだろうか。

シーズンを終えて

今年は合併騒動もあり、ファンを続けるかどうかも正直微妙な感じで、引いた距離から野球を見ていたが、結局最後にはBsを応援するしかない自分に気づいた。今シーズンはこれで終了。また来年を楽しみにしたい。