ダービーマッチ!

Ron342007-03-11

昨日はサッカーでは歴史的な横浜ダービーが行われ、横浜FCが制しました。そんな日の翌日、東京ダービーマッチを観戦してきました。東京ダービーと言っても、サッカーではなくバレーボール、Vリーグの試合です。
簡単に解説しておくと、バレーボールの国内リーグはV・プレミアリーグ(昨年までのVリーグ・サッカーで言うとJ1)の下に、V・チャレンジリーグ(昨年までのV1リーグ・サッカーで言うとJ2)があります。そのチャレンジリーグで行われる、東京を本拠地としたチームの対戦が東京ダービーです。しかも、該当チームは、Jリーグと同じ東京ヴェルディFC東京なのです(FCはバレーでもFCです)。それぞれ、サッカーのサポーターの中でもコアな人たちはバレーの応援にも来ていて、サッカーに負けない応援合戦が行われます。応援スタイルも基本はサッカーのそれと同じですが、体育館という室内で行われるため、ずいぶん声が響いていました。
ちなみに、FC東京には東京ダービー専用の「ヴェルディだけには〜負〜け〜ら〜れな〜い」という曲があるのですが、それは今日も歌われていました。ただし歌詞が「東京教員には〜」になってました。これは、ヴェルディバレーチームの前身が東京教員という、その名の通り教員によるクラブチームにあるからです。こういったところに細かいこだわりを感じますね。
ただ、今日のヴェルディはサッカーの方がアウェイで愛媛ということで、残念ながら応援団が少数でした(関係者に聞いたところ、サッカーでアウェイまで応援に行くサポとバレーに来るサポは大きく被っているということ)。試合開始がサッカーとほぼ同じ14時ごろになり、試合開始直前FC東京サポからは「愛媛に行かないの?」という煽りコール(笑)。しかも、バレーの試合開始後もいきなり「愛媛が先制!」コールでヴェルディ応援団の動揺を誘います(ちなみにこれは全くのデマで、ヴェルディのサッカーの方は、先制して3−1で勝っています)。ヴェルディ側も何か返していたようですが、遠い席に座ってしまったのであまりよく聞こえませんでした。
試合のほうはといえば、第1セットを現在首位のFC東京が圧倒的に16-25で取ると、第2セットも一度奪ったリードを一度も追いつかせず連取。このままストレート負けか…と思っていたら、第3セットからヴェルディが粘りを見せ、中盤で初めてリードを奪い、デュースにもつれ込み27-25でセット獲得。その勢いで第4セットも取る。最後は力及ばずフルセットで敗れましたが、白熱した好試合でした。ヴェルディはこの敗戦で4位に転落し、プレーオフ出場の2位以内も厳しくなってきましたが、残り4試合、最後まで頑張ってぜひW昇格を見せて欲しいものです。
試合後、選手と顔をあわせる機会がありましたが、非常に落胆し悔しそうでした。順位のこともあるでしょうが、やはりダービーマッチというものは、内容の充実以上に勝敗が問われるものなんだと思います。
昨日の横浜ダービーの際の横浜FC・高木監督の談話で、以下のような一節がありました。

「同じ都市に、2つのチームがある。(中略)そのチームに加わった瞬間に、あのチームには負けたくないと思う。それがダービーだと。横浜という町に2つのチームがある。このチームに入った以上は、常に横浜F・マリノスをライバル意識を常に持ちながらやっていく。そういう新しいダービーの姿をみなさんに見せることができるだろうし、選手にはそれを楽しんでほしかったし勝ってほしかった。」

その言葉の意味を、ヴェルディの選手の落胆の色と、FC東京の選手・サポの喜びようから肌で感じられた日でした。

FC東京応援席)