金曜日は代休を取っていたのだが、恵比寿の東京都写真美術館で展示されている世界報道写真展2008を観に行ってきた。

東京都写真美術館 > 世界報道写真展2008

報道写真というと戦場カメラマンが頭に浮かぶが、この展示も戦争や混乱、貧困などがテーマのものが多かった。カメラマンが戦場で死亡したニュースを聞くと、そもそも戦場に戦闘員以外がいることに違和感を覚えるが、それは自分が戦争を知らないからなんだろう。スポーツはグラウンドやコースの上で行われるが、戦争が行われるのは特定の場所に限らない、生活の隣でもそれは実施されるわけで。戦場には戦闘と関係ない人も近くに多くいて、被害を受けるのはたいていの場合そういう人だったりして。
しかし、報道はもともとそこに住む人と違い、好んで戦場に行っているわけで(使命感なのか、名誉なのか)、特別に守られるべき存在なのか、という疑問についてはイマイチ晴れなかった。

フェアトレード

チラシが置いてあったこちらのほうが気になった。

コーヒーは世界で最も日常的な飲物。全世界での1日あたりの消費量は約20億杯にもなる。大手企業がコーヒー市場を支配し、石油に次ぐ取引規模を誇る国際商品にしている。私たちは「おいしいコーヒー」にお金を払い続けている。しかし、コーヒー農家に支払われる代価は低く、多くの農家が困窮し、農園を手放さなくてはならないという現実。(中略)
コーヒー産業の実態を暴きながら、貧困に苦しむコーヒー農家の人々を救おうとするタデッセの戦い。生産者、企業、消費者。コーヒーが飲まれるまでの道のりに、深いドラマがある。1杯のコーヒーを通して、地球の裏側の人々の生活と世界の現実を、あなたは深く知ることになるだろう。

いわゆるフェアトレードの話。機会があれば映画館で観たいが、ビデオになったりもするのだろうか。もっとも、労働の搾取は海の向こうの話だけでなく、サービス残業やら最近話題の日雇い派遣なども同じであり、「お客様」の方しか向いていないやり方は結局どこかで破綻するのだろう。