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- 作者: 河内孝
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/03/01
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新聞は普通の商品と違って再販制度という国の規制で守られているにもかかわらず、丁寧な説明を怠ってきました。曖昧さや胡散臭さがつきまとっていることに読者は気づき、懐疑心を抱き、新聞社への信頼を失っていった。それが「新聞離れ」の根底にあるのではないだろうか−−。私の仮説ですが、〇五年大会での稲垣嗣夫神戸新聞社長の発言がそれを裏付けています。
「編集で”真実の報道”を標榜しても、『その一方、販売でやっていることは何ですか』と問われた時に、二の句がつげない」
作者は元毎日新聞常務取締役。本書の中では危機を伝えるとともに、自分なりの改善策も提唱している。しかし逆に、変えるべきという考えを持った人間が経営にいたとしても変えられない新聞社というものは、もうダメなんじゃないかと思わせるに十分な内容であった。テレビ局絡みのくだりは読み飛ばしたが。
とりあえずのところ、今後新聞広告の売込を断るのには躊躇しなくなるかなあ。
- 作者: 麻生太郎
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新聞を開けば、やれ格差社会だ、少子化だ、教育崩壊だ……と大騒ぎ。テレビをつければ凄惨な殺人事件ばかりが報じられ、識者と称する人たちが「日本はなぜこんなにおかしくなったのか」などと語っている。新聞やテレビを見ていると、まるで明日にでも日本が滅びそうな気がしてくる。
でも、ちょっと待っていただきたい。日本は本当にそんなに「駄目な国」なのだろうか。そんなにお先真っ暗なのだろうか。
私は決してそうは思わない。むしろ、日本は諸外国と比べても経済的な水準は相当に高いし、国際的なプレゼンスも極めて大きい。日本人が考えている以上に、日本という国は諸外国から期待され評価されているし、実際に大きな底力を持っているのである。