監督論

今日読んだ本ではないけど、ついでにコメントを。

野村監督の本は初めて読んだけど(野村監督の本はビジネス書として人気で、会社でも読んでいる人は多いみたいです)、思っていたよりまともなことを言っているというか、特に奇をてらったものではないなという感想。帯や裏表紙では、WBCの監督選びや五輪の話など目を引くような話題を表に出しているけど、個人的に一番面白いと思うのは第二章「私が見た『名監督』たち」。選手を動かす6つのファクター(恐怖、強制、理解、情感、報酬、自主的)を、実績を残した監督がどのようにコントロールしていたかが書かれている。これは球界に長くて監督経験も豊富な野村監督だからこそ書ける話だろう。第三章以降現役監督の話になるとどうしても嫌味な感じが出てきてしまうが…
そもそもこの本を読もうと思ったのは、『活字中毒R。』でこの記事を読んだからで。参考になるという意味ではこの記事の部分の方が上。同じことを書いてもしょうがないのでリンク先で読んでみてください。

おまけ

最近ランニングがブームということで、一般の雑誌でランニングが取り上げられるのはもちろん、ランニング雑誌自体もかなりの乱立気味です。しかし雑誌の新創刊というのは結構面倒で、既存の雑誌の増刊扱いで行うことも少なくありません(詳しくは雑誌コード - Wikipediaの「雑誌コード割り当て問題」を参照)。となると、出版社が新ジャンルの雑誌を出す場合は、全く関係ない雑誌の増刊になることがあります。例えばフットサル雑誌の「ピヴォ!三栄書房)」は、「F1速報」の増刊扱いだったりします。
前置きが長くなりましたが、本屋で新しいランニング雑誌を見かけました。「Enjoy Running」と題うたれたその雑誌、Vol.1とのことでブームにのって参入してきたわけです。その表紙のタイトルの横にある小さな文字を読んでみると…『奥様のDVD危ない秘め事 7月号増刊』…表紙のさわやかなランニング写真とのギャップがすごいです。