メーカーの未来

読んでいたのは仕事の本です。

メーカー営業戦略革新ノート―協働取組営業を実現する

メーカー営業戦略革新ノート―協働取組営業を実現する

業界毎の差こそあれ、小売店が巨大化の流れにあります。日本よりも先に欧米ではより寡占化が進んでおり、メーカーに対して小売店(量販店)の発言力が大きくなっています。きっと日本も今後ますますそういう流れになることは間違いありません。そういったことをふまえた上で、メーカーが量販店と協同で売上を上げていくにはどうしたらよいかというテーマで解説した本です。
ざっと言うと、量販店が持っている武器はその集客力。その量販店との取り組みの中で、その集客力アップ、店舗の利益アップにも貢献できるような提案をしていける力があるかどうかが、メーカーとして生き残るための術、という話。それが出来ないメーカーは、利益アップのためには掛け率交渉や協賛金を迫られることになり、体力を疲弊することになります。実際はもっと詳しく、例も挙げて解説してあります。
そういった利益アップの提案をするためには、営業とバイヤーの担当者同士のみの接"点"ではダメ。メーカー側が会社の資産をフルに活かすためにも、会社のトップ同士はもちろん、商品部や店舗運営部、生産や開発部門なども巻き込んだ取り組みが必要です。とはいえ、そんな高いレベルの提案が出来るようになるには一朝一夕にはいかないでしょうが…