その6:京大野球部、快進撃!?

関西学生野球 近畿大−京都大(西京極)
「京大野球部、50年ぶりの勝ち点2」
 10月5日の新聞に、小さくない見出しが躍っていた。先日の立命館大からの勝ち点に続いて、今度は関西学院大からも勝ち点を奪った。岡村投手は京大初の1シーズン4勝。京大野球部は近年まれに見る好調だ。これで最下位脱出は確定、優勝の可能性までありうる位置に来た。立命戦では山田秋親ダイエーに入団が決定)がオリンピックでいなかったとはいえ、ヤクルトのドラフト1位・平本学からサヨナラ勝ちなど、内容も悪くはない。
関西学生野球についてちょっと説明。参加は立命関学、京大のほかに、同志社大近畿大、関西大の6校。リーグ戦で、1カードにつき先に2勝をあげたほうが勝ち点1を得る。)

 続く同志社戦には敗れたが、最終カードは近畿大@西京極。硬式野球部と応援団で観戦者を募っていた。話題の野球部への興味に加え、場所も自転車で行ける西京極、などもろもろの理由が重なって、観戦に行くことにした。

 相手の近大は、学生野球の巨人とも称される名門校。選手の出身高校を見ても、高校野球でおなじみの名前がずらりと並び、巨人・二岡智宏などプロ選手も多数輩出している。それに対しわれらが京大は、もちろん野球推薦などないチームである。はっきりいって不利な試合ではあるのだが、それでも例年にないチーム力、そして勢いがあるといことで、ちょっと期待してみる。

 京大の先発は快進撃の立役者・岡村(洛星高校出身)。立ち上がりランナーを許すが、1・2回と牽制でアウトを2つとるというナイスプレイ。テレビでの野球中継ではなかなか牽制死の瞬間というのは見れないが、球場だとはっきり見えた。一方、打線は近大の先発投手・近平(宇和島東、98年に夏の甲子園で3回戦まで進出したらしい。194cm・76kgのその体は、見るからに「長!」といった印象を受ける。)の前にヒットが出ない。

 そのうち、3回から3イニングつづけて2点ずつの失点。守備の判断ミス、ワイルドピッチなどが多く絡み、なんとも納得のいかない大量失点だ。ようやく5回裏に近平を捕らえ、振り逃げと連続安打で満塁にし、1番小野山(桐蔭学園)のタイムリーで1点挙げるが、後が続かず凡退。頼むよ先輩!(京大2番の佐藤選手は高校の先輩だった。面識はないが)

 試合は結局、近平投手が1失点完投としっかり抑えられて6-1で近大が勝った。京大としてはあまりいいところはなかった試合であった。

 しかし、球場の雰囲気はよかった。天気も途中からよくなってきたし、西京極球場もなかなかきれいな球場だった。学生野球のファンも思ったより多いらしい。また、応援団もがんばって応援していて、気持ちがいい。そういえばこのあいだのアメフトのときも応援団に感心したなあ。

 この日はそのまま帰ったが、その後行われた同立戦はかなり盛り上がったらしい。立命の投手はあの山田で、立命がサヨナラ勝ちしたそうだ。ちっ、おしいことをしたぜ。