神戸開幕!!

プロ野球 オリックスブルーウェーブ西武ライオンズ第1戦(グリーンスタジアム神戸
 24日にプロ野球パリーグ)が開幕。ついにこの季節がきた。そして今年のプロ野球観戦の第1回目は、グリーンスタジアム神戸の開幕戦である。

 春休み中で時間に余裕があるので、ぜひ試合前練習を見てみよう(今まではいつも試合開始ぎりぎりか開始後に到着していた)と早めに家を出た。球場に到着したのは16時半ぐらい。試合開始が18:15で、ゲートはまだ開いていないがすでに列ができていた。ドキドキしながら列に並ぶ。

 開門して中に入ると、西武の打撃練習が行われていた。今日は一人できたのだが、あわよくばホームランボールが飛んでくるあたりにと、外野席ライト側の真中の、前から5列目あたりに座った。入場の際にもらった新聞などを見ようとすると、突然グラウンドから声がする。何事かと思うと近くに打撃練習のボールが飛び込んできた。うむむ、なんとも気が抜けないが、ポジション的に悪くないことはこれで分かった。

 この日はやたらと寒かった。ちょいと前までは春だなあといった感じの暖かさだったのに、ここ数日また冷え込んでしまっていた。24日のファンフェスタの帰りに三宮のB-WAVEオリックスのグッズの直営店)でサポータージャージを買ったので、早速袖を通してみたが、日が暮れるにつれだんだん寒くなってきたので、下にウインドブレーカーを着込んだ。結局試合開始時には上からジャンパーを羽織ることになってしまった。やっぱこの時期のナイターはきつい。特にグリーンスタジアムは山の中だから。

 18時ごろには両チームのオーダーが発表される。新しくできたWビジョン(ようするに映像を流す画面がスコアボードの両脇についているのである)でその発表が行われる。今年からGSのDJが新しい人(谷口さんというそうだ)に変わったのだが、前の人よりちょっと大人し目かな?最初だから緊張してたのかもしれないけど。

 開幕ということでセレモニーが行われる。花束贈呈、子供によるダンス、アカペラグループによる国歌斉唱と続き、いよいよプレイボールである。始球式は「ふたりっ子」の三倉茉奈、佳奈という双子姉妹だったのだが、なんと二人一緒にボールを投げるという方式だった。西武の1番・小関竜也と2番・佐藤友亮が二人バッターとして立って、キャッチャーも二人いるという初めてみた方式の始球式だったのでちょっと驚いた。

 そして試合開始だ。オリックス先発は3年目の川越英隆。じつは川越、前日に熱を出していて、先発が心配されていた。オリックスは24日の福岡ドームでの開幕戦で先発投手だった金田政彦も登板直前に発熱して3回でマウンドを降りていたので、なんとも心配な立ち上がり。とりあえず1回表は何とか0点に抑える。

 一方、西武の予告先発は予想を裏切って西崎幸広だった。大体の予想は豊田か許というところだったが、意外な感じである。その西崎、1回裏の1アウト1塁、3番の谷に1ストライク1ボールとしたところでいきなり負傷のためベンチに治療に下がる。早くも試合は中断。そして結局西崎は降板して2番手にはルーキーの帆足和幸が出てきた。帆足といえば6日の西京極でのオープン戦で見た左腕である(観戦記No.13参照)。こんなところで早くもお目にかかるとは思いもよらなかったが、その帆足、谷を見事ダブルプレーに打ち取ってチェンジとなる。

 この西崎から帆足への交代のときに、外野席のオリックスの応援団が、「さよならさよなら西崎」「お前が打たれろ帆足」などとコールを始めた。オリックス以外どうでもいいというファンならそういうのもありなのかもしれないが、自分は他の球団も含めて野球を見るのが好きなので、はっきりいってかなり不快だった。オリックスの応援団にいい印象が無いのはこういうところがあるからである。試合最後までちゃんと応援する姿勢は評価しているのだが…(余談だが、帆足へのコールを、最初は「お前は誰だ、帆足」と間違って聞いてちょっとウケてしまった)

 応援団ついでに話を進めると、オリックスの応援団は外野席の他に内野2階席にもいる。内野のほうは、聞いた話によると、阪急時代からの応援団なんだそうだ。この2つ、合わせるわけでもなくてんでバラバラに応援をしている(もっともあれだけ離れていると音が届くのに時間がかかるから合わせられないのだが)。これも他のチームと比べて恥ずかしいなあと思った。(それにしても内野席の応援席の方が楽しそうに見えたのは「隣の芝生は青い」というやつだろうか。一度あそこにもいってみよう)

 で、試合は川越が2回につかまる。発熱の影響なのか、西崎のアクシデントによって間があいたことの影響なのか、おそらく両方だと思うが西武打線に連打をくらい、この回5失点。3回にも2点を追加され、序盤で試合は7対0。思うに、発熱した投手が先発なんだから、いつからでもリリーフできるように準備させておくべきではなかったか。それとも、開幕戦の金田も3回投げたように、先発には3回というノルマがあるのだろうか。4回から投げた嘉勢がそれなりに好投しただけに悔やまれる(西武は対右投手で打線を組んでいるのだから早めに左の嘉勢に代えるというのは作戦的にも面白いはずなのだが)

 一方、西武2番手の帆足は無難に抑えていくが、5回に守備の乱れなども出て4失点。なおも2アウトでランナーが2,3塁、一発出れば同点という場面で潮崎に交代する。ライトスタンドは序盤の大量失点で意気消沈していたところに望みが出てきたのでがぜん盛り上がる。しかし、ここで打席に立った4番のアリアスがあえなく打ち取られまた元気を失う。

 その直後の6回表、ランナー1塁からピッチャーを嘉勢から木田優夫にスイッチする。なんとなく嫌な予感がしたのだが、それは見事に的中、松井稼頭央にフォアボールを出した後、4番のカブレラに一発を浴びて再び6点差。ライトスタンドはがっくり。結局その後ライトスタンドが沸いたのは、9回裏に期待の2年目、イクローこと葛城育郎がライトスタンドにライナーでホームランと叩き込んだときのみ。本拠地初戦を飾ることはできなかった。

 残念ながら今年の観戦初戦は黒星スタートとなってしまった。5回終了時の花火は、季節的にも珍しくてよかったが、トータルとしてはちょいとストレスのたまる試合となってしまった。春休みのせいかお子様が周りに多くて野球も見ずにうろちょろしていたのもストレスの一因ではあったのだが(笑)

 ちょっと余談だが、この次の日の試合は延長10回に3点差をひっくり返すという劇的な試合だったらしい。そっちの方を見たかったと思ったが、もし最後まで見ていたら終電を逃すので途中で帰っていただろう。そうすれば絶対後悔したはずである。それはそれで嫌な感じである。阪急ももう少し京都方面の終電を遅らせてくれないであろうか。