似非スポーツファンの言い訳

Ron342005-03-12

数年来「スポーツファン」を名乗りながら、実はサッカーを生で観戦したことがなかった。行こう行こうと思っていたのが、次第に「行かなきゃ」と義務感のようになってきて、逆に行きづらくなっていたのである。そういう状況を打破するきっかけも無かった。『きっかけ』は、言い換えると応援するチームのことである。ある程度見慣れたスポーツになると、特に応援するチームの試合ではなくても楽しめるが、そうでない場合は結構途中で飽きてしまうということは、過去の経験から分かっていた(自分の場合、の話)。過去の観戦記を見ても1回行って後が続いていないスポーツが散見できる(バレー、ラグビー、ソフト、競馬…)。
しかし、転職したことで状況が変わった。仕事でもサッカーに関わるようになり、Jクラブの人と話をするのに全く分かりませんというわけにはいかない。逆に、会社がスポンサーしているチームがあるので、そこを応援するチームにするという『きっかけ』をつかむことが出来たのだ。他のきちんとしたファンの方は不純な動機だと思われるかもしれないが、自分にはなんでもいいから理由があれば十分なのである。16年オリックスを応援したきっかけは、南海がダイエーになって福岡に来て、地元メディアが大騒ぎするのが気に入らなかった(僕は当時福岡県在住)ので、同時に出来た新しいチームを応援しようというもので、理由になっているのかどうかも怪しいのだが。
W.P.キンセラシューレス・ジョー』(永井淳訳)で、作中の人物サリンジャーはこう言う。

どんなスポーツでもプレイヤーの顔をおぼえて彼らを愛するようになれば興味が湧いてくる。

最初は興味が無いのは当たり前、興味が湧くようなシチュエーションを作ることが大事ってことですね。で、前置きが長くなりましたが観戦記に行きます。