『曽我部恵一 独り会2007〜東京篇』

昼頃起床。有明に行けなくはなかったけど、昨日から読み出した本に熱中してしまう。

気がつくと結構な時間で、慌ててシャワーを浴びて新宿へ。開演時間の5時ギリギリに到着することが出来た。

曽我部恵一 独り会2007〜東京篇』
ギター一本での弾き語りライブ。追加発売の立見券なので急いで行かなかったのだが、結構混んでる。ビールを受け取っていたらもう本人が登場してきた。

「曽我部です」と簡単な挨拶済ますと、早速曲へ。最初は『恋におちたら』…だったっけかな?記憶があやふや。最初の数曲で覚えのない曲もあり、買ってないCDに入った曲だったか。

しばらくして軽いMC。現在またアルバムを作っているらしく、早ければ夏には発売とのこと。曲を作って届けるまでが早い仕組みになっているのでありがたい。

今日のライブでも新曲を結構やってた。CDの際にはまたアレンジも変わるだろうから。必ずしもイメージはアコースティックじゃないんだろうけど。第3部でやった『春を待つ日』(タイトル間違ってるかも?)という曲が良かった。

1時間ちょっとしたところで第1部終了。10分ほど休憩。

休憩後の第2部、演奏前にしゃべりだす曽我部。
「去年は『東京』というアルバムが10周年で、全曲弾き語りのライブをやってアルバムも出したんですが、そうすると今年は『愛と笑いの夜』の10周年なので、第2部は『愛と笑いの夜』をやります」と、予想外に『愛笑コンサート』となった。

「失恋の曲です」と『忘れてしまおう』から始まり、本当にアルバム1枚を、MCを一切挟まず弾き語りきった。やっぱり『サマー・ソルジャー』で鳥肌が立つ。

愛しあう2人はにかんで 何にもしゃべらず見つめあう

また休憩を挟んで第3部。これでもかとソロ、サニーデイ両方の曲を歌い続ける。おそらく3部通して50曲は超えているだろう。
最新アルバム『LOVE CITY』からも、ギターな『3つの部屋』はもちろん、『恋人たちのロック』や『幻の季節』などをやった。特に『幻の季節』は元々好きだけど、雰囲気が変わってとてもよかった。(ちなみに『3つの部屋』の曲名の由来は、『trois chambres』というカフェの名前らしい)

とにかく4時間以上やったので、いろんな曲をやった。『ねむれないあの娘のために』『抱きしめられたい』など最近の曲から、『5月』『真夏のできごと』などソロ初期、サニーデイ時代も『胸いっぱい』『スロウライダー』から『月光荘』『成長するってこと』まで幅広い。これだけやるとやりつくした感じだが、それでも後から振り返ると「あれはやらなかったな」という曲が残っているから驚きである。誰かがセットリストを上げてくれるのを待ちたい。

第3部のMCでは、
「曲が出来て出来すぎちゃって、いつか止まると思ってるんだけどなかなか止まらないんだよね」と。一杯曲作って、一杯ライブやってくれればそれでいいです!って感じ。

『東京』『東京 2006冬』『青春狂走曲』などを経て、最後はなんと『若者たち』で〆であった。

アンコールで登場し、楽譜をパラパラと見て選んだ曲は『きれいだね』。曲の最後にギターの弦が切れたのだが、それが今日ライブで目一杯やった象徴のようだった。

「また来年もやろうと思いますが、これに懲りなかった方はまた来てください」という挨拶だったが、来年どころか、何度でもやっていただきたい最高の夜でした。