J1横浜FC緒戦!(レッズ−横浜FC@埼玉スタジアム2002)

Ron342007-03-03

今シーズンのJリーグ開幕日。シーズン開幕は正月のようなもの。最も注目のカードを観戦に行ってきた。
昨年、開幕当初の予想を大きく裏切り、J2優勝によるJ1昇格と生まれ変わった横浜FC。対するは絶対王者浦和レッズ。そして何より、会場がレッズのホーム・埼スタ。写真の通り、9割以上がレッズサポーター(もっとも、どちらのサポーターという主張のない人も混じっていただろうが)。それでも、アウェー応援席は横浜FCサポーターが密集して盛り上がっていた。
戦力差は明らかだが、浦和は先週のゼロックス杯でガンバに大敗し、またトゥーリオが熱発で欠場という万全ではない状態。横浜FCは4−4−1−1で超守備的布陣(一部では『8バック』という表現もあったほど)で守り抜く作戦に。序盤は守るもやや硬さが残っていた。前半22分、ポンテのクロスにDF2人がゴール前に詰めてまさかのオウンゴール。スライディングしなかったら2人目がクリアできたような球だったが、しょうがあるまい。
しかし、全体として守備意識が非常に高く、流石の浦和もかなり手を焼いて追加点を狙えない。また、横浜FCは1点取られたことで、最低でも1点取らないといけないという意識がかえってリラックスさせたのか、ガチガチの守備だけでなくカウンターでの攻撃も形になって、かえってよかったかもしれない。
試合が次に動いたのは前半終了間際、やっとボールが回ってくるようになった久保の一振り。

スタジアムの反対側からでも驚いた、スーパーゴール!静まり返るレッズ応援席。帰ってビデオで見直したけど、あんなところから狙ってくる感性が恐ろしい。今年の久保は状態がいいとのことなので楽しみである。
久保のゴールで追いついて意気上がる横浜FCと、勝って当たり前のプレッシャーを感じるレッズ。後半も一進一退が続き、このままドローかという雰囲気が漂う。横浜FCのディフェンスは流石に疲れていたが必死で耐える。しかし、カウンターを仕掛けようとした途中出場のうっちーのパスミスがレッズに渡り、攻守を切り替えようとした横浜FCはクリアボールが味方に当たったりと混乱している隙に、永井雄一郎が決勝ゴール。万事休す。2失点が共に慌てが原因となっており、通常の守備はしっかりしているだけに課題でしょうね。
浦和としては内容はともかく開幕戦で勝ち点3をしっかり取り、横浜FCは負けたものの、手応えとチームの意識をしっかりと感じられた、両チームにとって価値ある試合となり、非常に観て充実した試合でした。