少年スポーツと指導者について

気になった記事があったので、ブログっぽいことを。
桑田真澄氏が野球指導者に苦言「そろそろ“気が付いて”もらいたい」。 | Narinari.com

(前略)
こうして指導者とはどうあるべきかを模索中の桑田氏が、同エントリーで日本の野球指導者への苦言も呈した。ボーイズリーグ、麻生ジャイアンツの会長を務める同氏は、現場で多くの「あまりにもひどすぎる」指導者を見てきた模様。その苦言は試合での起用法や選手への接し方、練習方法などに及んでおり、こうした指導者へ向けて「そろそろ『気が付いて』もらいたい」と呼びかけている。
ワールド・ベースボール・クラシックWBC)韓国戦の解説を務めた桑田氏は、同大会で投手の投球数が70球に制限されていることに注目。プロの投手に制限を与えているにもかかわらず、大学生以下の選手に100〜200球を投げさせている指導者がいることについて「とても恐ろしいこと」「勝利至上主義以外、何物でもないよね」とした。
また、選手を怒鳴り散らしたり、タバコを吸いながらミーティングをしたり、昼食にアルコールを飲んで練習をしたりする指導者も少なくないようで、こうした指導者に対して「怒鳴らないと理解してもらえないほど、私には指導力がないんですと、周りに言っているようなもんだよね」「自分に甘くそして、優しく、子供達に厳しい指導者は要らないですよ」と一刀両断している。
(後略)

こういった問題、なかなか声を大にして言う人はいないので、影響力の有る桑田氏のような人が率先して言うのはいいこと。親の方にそういう知識があれば、少子化もあるので指導者も選ばれるようになっていくはずだし。前に自治体のスポーツ指導者向けのセミナーの手伝いに行ったことがあって、その時にも頭の固い人はいたけど、セミナーを聞きにくるぐらいだからマシな方ですよと主催者の人は話をしていた。本当に変えたところがいいとこほど言葉は届かないんだよね。
一方で親についてもモンスターペアレントなんて呼ばれる時代。ちょっと前に読んだ本がこれ。

少年スポーツ ダメな指導者 バカな親

少年スポーツ ダメな指導者 バカな親

タイトルがすべてなのだが、小さい頃から勝利至上主義に走ってしまい子供の体や心を壊してしまう指導者や、自分の子供さえよければと横車を押す親たちの姿を、実際に現場でスポーツを指導している目から書かれた本。出てくる例がすごくリアルでおそろしい。ただ、一部でちょっと筆者の熱い思いが暴走気味なところもあって、例えば幼稚園の園児募集の文章だけを引っ張り出して批判を繰り返したり、脈絡もなくいきなり政府(当時安倍首相)批判を始めたりとか(これは元々の連載が赤旗だからかもしれん)。
上記の桑田氏の記事の〆の部分で、桑田氏が指導についての本を書くことを示唆している。実際に日本のスポーツはあぶない (小学館101新書 20)という本でも著者と対談をしているし帯にも出ているぐらいだから実現可能性は高いだろう。ちょっとたのしみでもある。